平成29年8月30日

軍産の罠とトランプ(のバック)の罠
[その1]

トランプ大統領は8月21日のテレビ演説で、新アフガニスタン戦略を発表し、対アフガン増兵4,000を発表した。トランプは大統領戦中アフガンからの米軍全面撤退を公約した。国民も16年にわたって犠牲ばかりで何も得ることのなかった(国民は得なかったが軍産はしこたま得た)中東におけるテロとの戦争には辟易していたのでトランプの中東の米軍全面撤退は国民的支持を得た。大統領就任後もバノン戦略補佐官の主張通り、いたずらに国際紛争に関与することなく、アメリカファーストという名のモンロー主義に徹する方針であった。ところがトランプは先般バノンを解任、軍産の要求を受け入れアフガン増兵に踏み切った。トランプにはバック(キッシンジャー)がいるのだから最も重要な安全保障政策を180度変更するなどあり得ない。今回の新アフガン戦略は債務上限切り上げを条件にした軍産との取引である。米議会は9月5日から開催されるが従来の債務上限$19.8 trillion(約2,000兆円)の切り上げを9月29日までに承認しないと政府機能の一部が停止し、10月2日に控えている米国債の利支払いに支障を来たし債務不履行になりかねない。そうなると米債券とドルが暴落し、株式市場は大混乱に陥る。当然のことだがトランプの公約、100兆円規模のインフラ投資と法人税の大幅減税(35%から15%)も水泡に帰し、トランプ政権は崩壊する。だからトランプは安全保障政策の最重要指針であるアフガン全面撤退を翻しアフガン増兵を決断して見せたのである。
「米軍が撤退したら、アフガニスタン(米傀儡政権)をIS、アルカイダ、タリバンに乗っ取られてしまう。こうした乗っ取りを防いで勝利してからでないと撤退出来ない」などと詭弁を弄しているのは、あたかもトランプ政権は従来の政権通り軍産の傀儡になったかに演じているに過ぎない。アフガン政府軍を訓練している従来の米軍と異なり今回の増兵はトランプが名指すIS、アルカイダとタリバンとの戦いが任務とされている。タリバンはテロではなく現在の米傀儡政権前のイスラム政権であり、すでに首都カブールを除くアフガン全土を支配している。ティラーソン国務長官は「無条件でタリバンと交渉する用意がある」と言い、「今回の米軍増兵はタリバンを交渉の座に引き出す為だ」と述べている。
ところが軍産(米軍・CIA)は、政権には好きなことを言わせておいて、現場ではISやアルカイダを無視してパキスタンがバックのタリバンを戦闘目標としている。アフガン政府軍も米軍もタリバンと戦っている限り戦闘が延々と続くからである。(軍事予算は増え続け、軍需産業は栄え続ける)
軍産は4,000の米兵をタリバンに向け、あっという間に敗北させトランプに再増援を求める。これを続けてトランプを米傀儡政権とタリバンの泥沼戦争に陥れる戦略である。トランプは軍産の意向通りしきりにパキスタンを非難しているので軍産は喜んでいる。トランプがパキスタン敵視を強めているのはパキスタンをロシアに向け、かつロシアにパキスタンと共にタリバンを支援させる為である。シリアの和平合意がロシアとイラン主導で収まり米軍が撤退することになっているように、ロシアがアフガンに介入すれば米傀儡政府は全面敗北する前にタリバンと「無条件和解」をせざるを得なくなる。(米軍・CIA撤退がタリバン側の条件となる)ティラーソン国務長官が口にした「無条件交渉」が何を意味するか死の商人(軍需産業)と戦争屋(ペンタゴン・CIA)達のインテリ度では理解できない。
バノンがトランプの翻意を非難し続けているは、トランプが本来の任務を捨てて軍産になびいていると軍産に信じ込ませる為。バノンはトランプと共にいる。
本日の深読みはここまで。


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