平成30年2月13日

アメリカは最早北朝鮮の敵ではない
[その1]

北朝鮮にとってアメリカは常に脅威であった。在韓米軍は常に対北臨戦状態、さらに北朝鮮をターゲットにした米韓軍事訓練が繰り返されてきた。北朝鮮は1990年代からミサイルと核実験を繰り返し、6か国協議でのミサイル・核廃止合意と引き換えに経済援助を得てきたが一向に約束を守らずミサイル・核実験を繰り返してきた。
だから今回の平昌オリンピックを契機に再開された南北対話を「時間潰しでしかない」と河野外務大臣が言うのもごもっともな話。
北朝鮮は核超大国アメリカに核弾頭付きICBMを打ち込む能力を持つことが悲願であった。
北朝鮮は昨年10月20日にアメリカに届くICBMを完成、11月に日本上空を飛ばす実験に成功した。しかし距離はアメリカに届いても精度に問題があり、調整に5か月間を要するという情報をCIAが把握していた。昨年10月20日から5か月後は平昌オリンピックが終わる3月18日の2日後の3月20日である。
「オリンピック期間中は一切軍事行動を採らない」とトランプ大統領は文在寅大統領との電話対談で約束したことから北朝鮮はアメリカの妨害を受けることなくICBMの精度を高めることが出来る。
平昌オリンピックが終わる頃、北朝鮮はアメリカのホワイトハウスを標的にした核弾頭付きICBMを完成している。北朝鮮、中国、ロシア等独裁国家は国民より「国体」が主である為報復攻撃を承知の上で敵の核保有国に先制攻撃をかけることが出来るが、民主主義国家アメリカは「国民」が主だから核報復力を持つ敵に先制攻撃をかけることは出来ない。北朝鮮は長年の理想が叶いアメリカからの先制攻撃の脅威がなくなり、アメリカは最早北朝鮮の敵ではなくなった。
トランプは口先では軍産のように激しく金正恩を責めるが文在寅と同じく対話路線。つんぼ桟敷に追いやられた安倍・河野外交は慌てて日韓中首脳会談を呼び掛けているが、韓国も中国も対北強硬論者ではなく、ロシアと共に南北朝鮮半島の統一を模索する段階に来ている。安倍内閣は、軍産と心中すべくトランプに誘導されているのにまだ気が付いていない。


★大好評発売中!
増田俊男の小冊子Vol.95
『21世紀の日本の運命』
お申 込み こちら


増田俊男の渾身書き下ろし「中東の陰部(秘話)を知れば世界がわかる!」 お申 込み こちら


ページの先頭へ

「時事直言」一覧に戻る
増田俊男の世界TOPへ

マスダU.S.リサーチジャパン株式会社